成人看護学IV

Adult Health Nursing IV

 

井 上 智 子

 

1 科目の概要

2年次,3年次に概論・各論・実践論及び臨地実習において成人看護学を学んだ4年次学生が,さらに今後,臨床での看護実践でいままで学んだ内容を発展させるための土台づくりの科目として位置付ける。すなわち,臨床看護の基本的知識及び技術は成人看護学において身につけていることを前提とし,実践者としての生涯学習及び活動の発展のための連携・協働の基本的知識を学ぶものである。

看護学が専門分化し,さらに高度な知識や技術が要求される現代社会に対応すべく,実践看護の場で自らを磨きつづけるための広い視野と発展の方法を,看護基礎教育の最終段階で主体的主導的に学習するものである。

 

2 教育方針・教育目標

方針:臨床の場における高い専門性をもった看護師の実践を理解し,また,社会でその専門性を発揮し他職種と連携して活動を広げる基本的考え方を身につける。

目標:実践看護師の専門的活動に関して,その実際及び実践能力を理解できる。

看護師の生涯学習に関して,臨床実践の場における教育活動の視点から理解することができる。

実践看護師の活動を他職種との連携協働の視点から専門的に捉え理解することができる。

 

3 教育内容

回数

日 時

項  目

内  容

担当者

1

5/16(金)

4

実践看護師の専門的活動

看護の専門性について

看護の専門性とは何か,自立した看護師とは何か

本田彰子

(千葉大学)

2

5/23(金)

4

実践看護師の専門的活動

専門看護師の活動

WOC看護師の活動の実際

永野みどり

(千葉大学)

3

5/30(金)

4

実践看護師の生涯学習

看護師の生涯学習 基本的考え方と学習方法

 成人学習について 実践の場での問題解決方法

本田彰子

(千葉大学)

4

6/6(金)

4

実践看護師の専門的教育

実践看護師に対する専門職としての教育

 専門看護師 認定看護師,CNS等について

永野みどり

(千葉大学)

5

6/13(金)

4

他職種との連携と協働

連携・協働の実際 インタープロフェッショナルワークの考え方

 保健医療福祉等他職種の専門性と看護実践

永野みどり

(千葉大学)

6

6/20(金)

4

連携協働の実際

保健医療におけるケアコーディネーション

医療依存度の高い在宅療養者へのケアの提供と看護

本田彰子

(千葉大学)

7

6/27(金)

4

連携協働の実際

高齢者ケアにおけるケアコーディネーション

 介護保険制度での連携・協働の実際と課題

本田彰子

(千葉大学)

8

7/4(金)

4

予備日

 

 

〔単位〕必修1単位

〔場所〕第1講義室(3号館9階)ほか

 

4 教科書・参考書

随時参考文献を提示する。

 

5 他科目との関連

本科目は成人看護学の一部として開講するが,看護基礎教育における全学習内容を踏まえ,実践看護を念頭においた現任教育に近い意味合いをもつ。卒後,実践での発展及び生涯学習につながる科目として捉えてほしい。

 

6 受講上の注意

授業は講義中心であるが,課題に対するいくつかの小レポートを活用し,自己の看護職者としての学習課題及び生涯学習の方向を見出し表現することで,主体的に授業に参加することを期待する。

 

7 成績評価方法

1)出席   :30

2)レポート :70

 

8 その他

授業の間に小レポートの課題を提示するが,提出は1週間後とする。内容によっては提出とともに,プレゼンテーションを求める。